Heat: Pedal to the Metal (ヒート)


カードでスピードを制御しながら、コーナーをクリアしていくレースの表現が素晴らしいレースゲーム

コンポーネント

D.S.ペダーセン&A.H.グラーネル作
人数:1~6人

内容物:大型両面印刷ボード 2枚(4コース)、コースカード 4枚、レースカー 6台(対応色のギアポーンつき)、プレイヤーマット 6枚、スピードカード 72枚、ヒートカード 48枚、ストレスカード 37枚、改良カード 114枚、スポンサーシップカード 35枚、レジェンドカード 10枚、イベントカード 10枚、レジェンドマット 1枚、チャンピオンシップマット 1枚、天候トークン 6個、路面状況トークン 12個、プレス席スタンド 2つ、スコアシート 1冊、ルールブック 2部(基本・上級)




(目標)(終局)

  • コースを指定された周回を走る。

概要

  • 手札からギアで指定した枚数のカードを出し、出した数字分車を進めながらレースを行うが、コーナーには制限速度が示されていて出来るだけ制限に合わせないとペナルティを得ることなる。ギアの調整によるハンドマネジメントで高速移動を目指します。

アピールポイント

  • ルールが簡単
  • ギアとカードを出す駆け引きが必要
  • 上級ルールによりコース・デッキの変更が豊富
  • PNPによる追加コースもある。

プレイヤーアクション

  • ギアを変更してカードのプレイ枚数を決定し、カードを出して車の進む距離を決定する。

ルール

デッキの構成

  • 各プレイヤーは共通のデッキを使用する。(通常18枚)
    • スピードカード+初期改良カードで構成されている。
    • スピードカード(1~4:各3枚) 初期改良カード(0.5.ヒート)
    • ストレスカード(3枚:通常)

ギアのシフト

  • ギアの数字が使用できるカード枚数
  • 1からスタート
  • 手番時、ギアの移動を決める。(キープ or ±1)
  • ヒートカード1枚をコストに2段移動可能
  • クールダウン(手札のヒートカードをエンジンに戻す)を行える。(ギア1=3枚:ギア2=1枚)

カードのプレイ

  • 全員裏向きでカードを出す。
  • 出し終えると、一斉にカードを表にする。

レースカーの移動

  • ストレス
    • 山札から最初のスピードカードが出るまでめくり、出たスピードカードがその数字となる。
  • コーナーチェック(コーナーを通過した時、カードの合計数字が制限速度を比べる。)
    • 制限速度以内:ペナルティ無し
    • 制限速度超過:カード合計値ー制限速度の差の分 ヒートカードを支払う。
    • スピン
      • ヒートカードを支払えない場合 コーナー手前まで駒を戻し、ギアを1速に落とし、ストレスカード(ギア4~3:2枚)(ギア2~1:1枚)を手札に加える。
  • クールダウン
    • 手札からヒートカードをエンジンに戻す。
    • ギア1(3枚)・ギア2(1枚)に合わす。
  • ブースト
    • ヒートカード1枚をコストに、山札から最初のスピードカードが出るまでめくり、出たスピードカードが距離となる。
  • アドレナリン
    • 最後尾の場合、ブーストするしないにかかわらず「+1の移動」を得た上、「クールダウン」を1つ行える。
  • スリップストリーム
    • 移動終了時 前・横に他のプレイヤー駒がある場合+2移動できる。
    • スリップストリーム先に2つプレイヤー駒が並んでいると、可能な限り前進させる。(移動できない場合あり)

捨て札

  • 捨札禁止マークがついていないカードを任意の枚数捨てることが出来ます。

手札の補充

  • 手札合計7枚になる様にカードを補充します。

ヒートカード

  • エンジンの加熱を表しています。(使用時:エンジン→捨札 冷却時:手札→エンジン)
    • ギアを1段飛ばす。
    • ブーストを行う。
    • コーナーをオーバースピードで回る。

勝利

  • フィニッシュラインを超えても指定どおり車を進める。
  • スリップストリームは発生しない。
  • コーナーのペナルティーは発生しない。
  • そのラウンド終了時 順位が確定しボードの順位スペースに配置する。

ガレージモジュール

  • 初期改良カードの代わりに、ドラフトによって得ることが出来る特殊能力がついた非常に強力なカード

レジェンドモジュール




  • NPCカーのボット ストレートは対応した色のヘルメットの数字 コーナーはその時の通過速度+黄色の数字を参考にします。かなりの確率で高速移動します。

天候と路面状況モジュール




  • マップに変更をもたらすかオプション
  • 天候カードで初期カードに変化 路面状況もジュースはコーナーとコーナー間に変更をもたらします。





  • 裏向きでランダムにコーナーに路面状況トークンを配置し、配置後区間マークがなければそのまま。あればその隣の区間トークンを移動し変化をつけます。

 

チャンピオンシップルール

※(カードは本来裏向き)

  • キャンペーンの様なルール
  • 徐々に機能を強化したり、イベントカードの条件をクリアし1回のみ使用できるスポンサーシップカードを得たり利用しながらゲームを進めます。

準備

  • レースボードを用意する。
  • 各プレイヤーは、レースカー・プレイヤーマット・ギアポーン・スピードカード12枚そして初期カード3枚を得る。
  • レースボードに指定されている、ストレスカード(通常3枚)・ヒートカード(通常6枚)を用意する。
  • ヒートカードは、プレイヤーマットの中央に置き、他のカードは全て混ぜ山札とプレイヤーマットの左に配置する。
  • ギアポーンを1に合わせる。
  • ストレスカードは全員の手に届く場所に配置する。
  • 順番を決め、グリッド順に車を配置する。
  • 山札からカードを7枚引く。

発売前から人気作との噂を聞き購入してみました。
ギアとスピードカード コーナーの制約 マシンのヒート処理 スリップストリーム等レースゲームとしてよく出来ていると思います。
また、気象・改良カードが豊富で基本コースは4つですが色々なヴァリエーションを持たす事により飽きさせない様になっています。
対応人数も6人までと多く、人数が多くてもダウンタイムはそれほど長く感じることはありません。
ポット処理も簡単なので少人数でも多数のNPCカーを用意しても対応できます。
レースとして完成度の高いゲームですね。
boardgamegeek.com